理学療法士勝ち組になるには？現役PTが３つの方法と注意点を解説

理学療法士の仕事に熱い思いを持って働き始めたのに、予想以上の大変さと昇給率の低さで不安になりますよね。

もしかしたら、就職活動中で、理学療法士として勝ち組になれる職場はあるのか気になっている方もいらっしゃるかもしれません。

理学療法士 勝ち組を目指すなら「自分の強み」と「勝ち組になれる職場選び」の掛け合わせが重要【結論】

理学療法士として勝ち組になりたいと思うと、「訪問リハ」とか「外来リハ」とか、リハビリの種類で考えていませんか？

結論から言うと、理学療法士として「勝ち組」を目指すなら、訪問や外来・急性期などといった「事業所の種類」選ぶのではなく、勝ち組になれる「正しい職場選び」が重要です。

病院の7割が赤字経営！給与を上げるには黒字の病院選びが必要

なぜなら、2022年現在、医療業界の7割が赤字経営であるため、勝ち組になるためには「経営の安定している＝昇給の見込める」職場を選ぶ必要があるから。

赤字の病院で働いても、給与の上がる可能性は残念ながらきわめて低いです。

病院の廃業件数は過去最多を更新

また、2023 年度における医療機関の廃業件数は、709 件と過去最多を更新。

10 年前と比較して 2.3 倍に増加しています。

大きさに関わらず、病院でもつぶれる可能性のある時代。

「訪問で初任給が高いから安心」「急性期の大きい病院だから安心」ではありません。

だからこそ、「訪問」「急性期」といった「事業所の種類」ではなく、「希望する職場の経営状況」を正しく判断して職場を選ぶ必要があるんです。

昇給率のチェックは必須

では、どうしたら経営状況の良い職場を選ぶことが出来るのでしょうか？

勝ち組になる為の職場選びで絶対に外せないのは「昇給率のチェック」です。

求人票で提示されている年収が高くても、昇給率が低いと給与は上がりません×

 どれくらい違う？昇給率の違いによる年収比較

例えば、スタートの年収が同じ400万でも、昇給率が2%違えば、10年後の給料は120万円も違います。

重要な昇給率をチェックしないで提示された年収だけで職場を選ぶと、就職してから「給与がなかなか上がらない」と後悔する原因になります…

ただし、昇給率を公開している職場は少なく自分で情報収集するのは難しいですよね。

理学療法士としての就職に失敗したくない人は、求人サイトの担当者を通した昇給率などの情報収集が必須です。

あなたの頑張りを正しく評価してくれる職場で、理学療法士の勝ち組を目指しましょう！

関連記事：昇給率の重要性と昇給率の高い職場の見つけ方

理学療法士の勝ち組とは？理学療法士の現状を把握しよう

そもそも、理学療法士として「勝ち組」を目指すことは可能なのでしょうか？

理学療法士の現状を踏まえながら解説していきます。

理学療法士全体の平均年収

厚生労働省が発表している「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士の平均年収は約431万円。

平均年齢	決まって支給する現金給与額	年間賞与その他特別給与額
34.7歳	300,700円	698,400円

令和3年度と比較し、全体としては約5万円ほど上昇しています。

理学療法士 年齢別の平均年収

厚生労働省が発表している「令和4年賃金構造基本統計調査」をもとに算出してみました。

年齢	平均年収
20~24歳	約329万円
25～29歳	約380万円
30~34歳	約414万円
35～39歳	約437万円
40～44歳	約487万円
45～49歳	約516万円
50～54歳	約539万円
55～59歳	約575万円

30代でやっと平均400万を超え、40代後半で平均500万を超えます。

つまり、理学療法士として長く働いていれば、40代後半には500万円を超えることは可能ということです。

国税庁が発表している「年齢階層別の平均給与」を参考に、グラフにしました。

「男性会社員」と「理学療法士」を比較すると、30代前半で約100万円もの差が開き、50代では200万もの差が開いています。

また、「全会社員」と「理学療法士」を比較しても、30代後半で約60万円ほど差が開いています。

40代後半で500万円に到達したとしても、生涯年収を考えるとかなりの差が開いてしまいます。

理学療法士として勝ち組になるには、世の中の会社員と比較しても遜色ない給与を得ているといえる必要があります。

こうしたデータをもとに、「理学療法士としての勝ち組」は、30代で600万以上の給与を得ることが出来ている場合を「勝ち組」と定義して話を進めていきます。

理学療法士として勝ち組になれる？

30代で600万以上を「勝ち組」とした場合、理学療法士として「勝ち組」になることは可能なのでしょうか？

厳しい言い方ですが、闇雲な就職活動や、所属して仕事をしているだけで「誰でも」勝ち組になれるわけではありません。

しかし、それは理学療法士に限った話ではなく、どの業界でも同じことが言えます。

一般企業と比べ、強みを活かし正しい職場選びをすれば勝ち組になれるチャンスがある、という意味で、理学療法士はかなりいい仕事だと思います。

次の項目で、理学療法士が勝ち組になる方法と条件について解説していきます。

理学療法士が勝ち組を目指すために最初にするべきこと

「じゃあ、年収600万以上の求人を探そう」という人は、ちょっと待ってください。

年収がもちろん重要なのは間違いないですが、「目先の年収」だけで職場を探すと後悔する原因になります。

「勝ち組」になりたい人がまずやるべきは、「自分の強み」をあなた自身が正しく理解することです。

高年収の狙える職場を選んでも、自分の強みを活かせなければ、「評価してもらえない…」「やりがいを感じられない」という、結果的には後悔に繋がりやすいから。

あなたを「勝ち組」にできるのは、あなた自身。

誰でもなれる「勝ち組」ではないからこそ、手順を踏んで、まずは自己分析から始めましょう。

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理学療法士が勝ち組になれる職場の条件【重要】

組織として規模拡大していくビジョンがあるかどうか

日本病院協会が2023年に発表した「医療機関における賃金引き上げの状況に関する調査」によると、理学療法士の平均賃上げ率は約1.9％、月4,637円という結果でした。

日本国内の物価上昇率は約3.1％。それに対して賃上げ率が1.9%。

賃上げ率の低い職場では、物価上昇に対応できません。

組織としての成長性や、規模拡大していくビジョンがないと、職場としては尻すぼみの可能性があります。

成長性や規模拡大が見込めない職場の場合、職員の給与を上げることは難しいです。

また、理学療法士の病院内におけるヒエラルキーは、残念ながら低い傾向にある為、優先して賃上げしてもらえる可能性は低いです。

経営状態が良好かどうか

職場自体の経営が良好かどうかも需要です。

日本病院協会が2023年に発表した「医療機関における賃金引き上げの状況に関する調査」によると、約7割もの病院が赤字経営であることが分かりました。

どんなに頑張って働いても、所属する組織の経営状態が我々理学療法士の給与を左右します。

昇給率が高いかどうか

上記で述べたような、「将来のビジョン」があって、「経営状態の良い」職場であれば、「昇給率」も自ずといいはずなので、確認しましょう。

例えば、提示されている年収が同じでも、昇給率が2%違うだけで、10年後の収入は120万円も差が開いてしまうんです。

昇給率をしっかり調べないで就職すると、「初任給は他より良かったのに、給料が全然上がらない」と後悔する事態に陥ります。

超重要な昇給率ですが、求人票に掲載している病院はごくわずか。

自分で調べるには限界があります。

就職してから後悔したくない人は、求人サイトの担当者を通して、「昇給率」をかならず確認してもらいましょう。

関連記事：おすすめの求人サイトと勝ち組になる為の上手な活用方法

理学療法士が勝ち組になれる職場の見つけ方

上記で解説したような「成長が見込める職場」はどのように見つけたらいいのでしょうか？

成長の見込める職場選びを一人でやるのは難しい

成長の見込める職場を見極めるには、職場の経営状況や、将来性を把握することが超大切です。

しかし、ホームページやネットの情報だけで十分な情報を得るのは困難で、「今後のビジョン」について直接聞くのも勇気がいりますよね。

自分で情報を集めるには限界がありますが、求人サイトのサポートを上手に使うことで、正しい有益な情報を得ることが出来ます。

自分では聞きにくい「職場のビジョン」や「経営状態」も、求人サイトのに確認してもらえばOK◎

勝ち組になる為には正しい情報をいかにゲットできるかが重要です。

求人サイトを上手に利用しましょう！

関連記事：求人サイトは怪しい？おすすめの求人サイトと勝ち組になる為の上手な活用方法

理学療法士の勝ち組を目指す際の注意点

ここでは、理学療法士の勝ち組を目指す際の注意点を紹介します。

目先の給料だけに惑わされない

注意点は、目先の給料だけに惑わされないということです。

「求人票に記載されている給与」だけに飛びつくのは危険なので注意しましょう。

求人票に記載されている給与が高くても、その後の昇給が全くない・ほとんどない場合も…

安心して働くためには、記載されている給与だけでなく、昇給率にも目を向けましょう。

求人票に載っている情報だけでなく昇給率を把握しておくことで、働き始めてからの「こんなはずじゃなかった…」という後悔も防ぐことが出来ます。

求人サイトはただ求人票を見るだけでなく、自分にとって必要な情報を得るために、上手に活用しましょう！

関連記事：おすすめの求人サイトと勝ち組になる為の上手な活用方法

早めに動き出す必要あり

2つ目は、勝ち組理学療法士になりたいなら、“早めに動き出す必要がある”ということです。

平成31年、厚生労働省の「医療従事者の需給検討会」にて、2026年～2027年には、理学療法士の需要と供給のバランスが逆転すると発表されました。

つまり、2026年以降は、理学療法士の求人数そのものや、優良求人をゲットできる機会が減少するということです。

理学療法士としての現状に少しでも悩んでいる人は、求人情報を日頃からチェックし、魅力的な求人があれば、すぐ動き出せるように今から準備を始めておきましょう。

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理学療法士の勝ち組になりたい！よくある質問

まとめ

ここまで、理学療法士として勝ち組になる為の方法をまとめてきました。

周りよりも早めに動き出すこと＆職場を選ぶ目を養って、理学療法士としての勝ち組になりましょう！

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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