理学療法士やめてよかった?6名のリアルな経験談と成功への共通点

理学療法士として働いていると、人間関係や業務の辛さ、給料が上がらないなどといったことがきっかけで「やめたい」と思うことがありますよね。

しかし、頑張って取得した理学療法士の仕事をやめることへの怖さや、後悔しないか不安な方も多いのではないでしょうか。

理学療法士

理学療法士をやめてよかったという人はいるのかな?

理学療法士

理学療法士をやめた人の意見や、やめる前の注意点が知りたい。

本記事では、元理学療法士の6名の方のリアルな本音や、「やめたい」と思った時にやるべきことを紹介。

イチノセ

進む道に悩むスタッフの面談を数多く担当してきた筆者が解説します。

結論から言うと、理学療法士をやめてよかったと感じている人も多くいます。

しかし、「やめたい」と思ったから闇雲にやめてしまうと、後で「やめなければよかった」と後悔する原因にもなりかねません。

理学療法士をやめるか悩んでいる方は、本記事で紹介する、「やめる前にやるべきこと」を正しく実践し、明るい未来を手に入れてくださいね。

この記事を書いた人

\理学療法士17年目のイチノセです/

イチノセ
  • リハビリテーション部 部長
  • 10年以上”人事”業務を兼務し、病院全体の採用業務を担当。
  • 300人以上の人事・採用を担当
  • 年収700万超え
  • これまでの経験を活かし、理学療法士の働き方や転職に関する情報を発信中。
目次

理学療法士やめてよかった?6名の元PTに聞いた本音を紹介

ここでは、理学療法士をやめた6名の方に、実際にやめてどうだったのかの本音を紹介していきます。

理学療法士をやめた6名の方々
  • 「営業職」で活躍中の方
  • 「医療機器メーカー」で活躍中の方
  • 「自動車部品メーカー」で活躍中の方
  • 「不動産業界」で活躍中の方
  • 「ケアマネージャー」として活躍中の方
  • 「福祉用具相談員」として活躍中の方
協力いただいた方法
クラウドワークス
対象
理学療法士をやめて、別の職種で活躍中の方

営業職で活躍中の方

お一人目は、医療機器メーカーの営業職に転職し年収150万UPした方です。

理学療法士をやめる前の職場
急性期病院
理学療法士をやめた時の年齢
32歳
理学療法士をやめた後の年収
150万円増
理学療法士をやめてよかったか
よかった

理学療法士をやめたきっかけや理由を教えてください。

理学療法士の仕事では、自分のスキルや知識が十分に活かせないと感じました。
また、勤務時間や休日が不規則だったので、家族との時間が取れないことに不満があり、やめることを決意しました。

理学療法士をやめてよかった理由を教えてください。

勤務時間や休日が固定されているので、プライベートの時間も確保できるようになりました。
また、理学療法士の経験を活かして、医療機器の提案や販売が出来ているからです。

この方の経験談から学べること

ご自身にとって何がつらく不満なのかをしっかり把握されたうえで理学療法士をやめたことが、「やめてよかった」と思えたポイントです◎

医療機器メーカーで活躍中の方

お二人目は、医療機器メーカーの営業職で活躍中の方です。

理学療法士をやめる前の職場
急性期病院
理学療法士をやめた時の年齢
32歳
理学療法士をやめた後の年収
100万円増
理学療法士をやめてよかったか
よかった

理学療法士をやめたきっかけや理由を教えてください。

理学療法士としてのやりがいや成長が感じられなくなったことと、体力的にも限界を感じたことでした。

また、結婚を機に家庭と仕事の両立が難しくなったこともありました。

理学療法士をやめてよかった理由を教えてください。

理学療法士としての知識や経験が活かせることと、自分の裁量で仕事ができることです。

また、年収も上がり、家族との時間も増えました

この方の経験談から学べること

理学療法士をやめて、完全に畑違いの分野ではなく、経験や知識を活かしながら、理学療法士時代の不満を解決できたことで、「やめたことの満足度」に繋がっています◎

不動産業界で活躍中の方

三人目は、不動産業界で活躍中の方です。

理学療法士をやめる前の職場
回復期病院
理学療法士をやめた時の年齢
27歳
理学療法士をやめた後の年収
約50万円増
理学療法士をやめてよかったか
どちらともいえない

理学療法士をやめたきっかけや理由を教えてください。

やりがいはありますが、業務内容の割に待遇があまりかんばしくなく、理学療法士に対する熱意が徐々に薄れていったからです。

理学療法士をやめてよかった理由を教えてください。

給料面の待遇は非常に良くなりました。
ただ、実際に医療の仕事から離れると、理学療法士の仕事が恋しくなるというか、前職に比べるとやりがいをほとんど感じられません。

この方の経験談から学べること

理学療法士の仕事にやりがいを感じている方は、理学療法士自体をやめるのではなく、まずは理学療法士として転職先を検討してみるのが良いでしょう◎

参考記事:理学療法士のおすすめ転職サイト3つを紹介

自動車部品メーカーで活躍中の方

四人目は、自動車部品メーカーで活躍中の方です。

理学療法士をやめる前の職場
外来クリニック
理学療法士をやめた時の年齢
29歳
理学療法士をやめた後の年収
約60万円増
理学療法士をやめてよかったか
非常によかった

理学療法士をやめたきっかけや理由を教えてください。

子供ができ、将来の事を考えて理学療法士よりも年収の高い業界で働きたいと思ったからです。

理学療法士をやめてよかった理由を教えてください。

理学療法士として働いていた時と比較すると勉強会への参加も無くワークライフバランスが整っています。

家族との時間を大切にできていると感じています。

この方の経験談から学べること

外来クリニックの場合、時間的拘束が長い職場や、勉強会が多い職場も多い印象です。

時間的拘束や勉強会の量に不満を感じている場合は、理学療法士の仕事に未練があるかどうかをしっかり見極めて転職方法を検討しましょう◎

ケアマネージャーとして活躍中の方

五人目は、ケアマネージャーとして活躍中の方です。

理学療法士をやめる前の職場
介護老人保健施設
理学療法士をやめた時の年齢
32歳
理学療法士をやめた後の年収
約30万円増
理学療法士をやめてよかったか
よかった

理学療法士をやめたきっかけや理由を教えてください。

理学療法士の給料の天井に気づき、それだけでは生活できないと思ったからです。

理学療法士をやめてよかった理由を教えてください。

理学療法士として働いていた時より、給料やボーナスが上がったことが一番の理由です。

この方の経験談から学べること

老人介護施設で働いていた経験や知識は、ケアマネージャーとして活かすことで、キャリアチェンジに成功されています。

給与に不満のある方は、給料アップを理学療法士として目指すのか、違う仕事で探すのかを考慮することが重要です◎

福祉用具専門相談員として活躍中の方

六人目は、福祉用具専門相談員として活躍中の方です。

理学療法士をやめる前の職場
障害者福祉事業所
理学療法士をやめた時の年齢
35歳
理学療法士をやめた後の年収
ほとんど変わらない
理学療法士をやめてよかったか
よかった

理学療法士をやめたきっかけや理由を教えてください。

毎日残業が多くあり、勤務時間になかなか終わらないことが多くあり、体調を崩してしまったからです。

理学療法士をやめてよかった理由を教えてください。

自分の希望した通りの業界や職種で働くことができ、自分の希望と仕事にギャップがないため、やりがいや働きがいを強く感じるからです。

この方の経験談から学べること

ご自身の体調ややりたいと思える職種など、自己分析をしっかり行って転職されたことで、キャリアチェンジに成功されています。

理学療法士をやめたいと思った時には、自己分析を怠らずに行うことが重要です◎

参考記事:おすすめの自己分析診断はこれ!タイプ別に3つ紹介

理学療法士やめてよかった!キャリアチェンジに成功する3つの共通点

今回紹介したキャリアチェンジに成功された方々は、なぜ「理学療法士をやめてよかった」と思えたのでしょうか。

キャリアチェンジに成功した5名の方々には、3つの共通点があります。

キャリアチェンジに成功する3つの共通点
  • なぜ理学療法士をやめたいのか、「理由」が明確
  • 現在の問題を解決する「条件」が明確
  • 自分の「強み」や「希望」が明確

なぜ理学療法士をやめたいのか、「理由」が明確

1つ目は、理学療法士をやめたい「理由」が明確だということです。

理学療法士をやめたいと思った時には、すでに現状が非常に辛い状態。

「早くこの状況を抜け出したい」という思いから、正常な状況判断や客観視が出来ない状態になっていることも多いですよね。

イチノセ

この状態で闇雲に理学療法士やめるのは危険です△

あなたが何につらいと感じているのか、なぜ辞めたいと思っているのかが不明確な状態は、やめてから後悔する要因になります。

イチノセ

あなた自身がやめたい理由は必ず明確にしましょう。

現在の問題を解決する「条件」が明確

2つ目は、現在の問題を解決する「条件」が明確であることです。

あなた自身がやめたい「理由」がはっきりわかれば、やめたい「問題」を解決する「条件」も自ずと明確になります。

自分の「強み」が明確

3つ目は自分の「強み」が明確であることです。

理学療法士という職業名は一緒でも、経験や知識は人それぞれですよね。

イチノセ

例えば、急性期で働いている方と外来クリニックで働いている方では、詳しい領域が異なります。

さらに、同じ職場で働いていても、得意なことは人それぞれ。

イチノセ

もくもくとやることが得意な人もいれば、病態説明が得意な人もいます。

あなたの強みを活かせる場所が「理学療法士をやめる」ことならば、「理学療法士をやめてよかった」と感じることが出来ます◎

参考記事:自分の強みが知りたい!おすすめの自己分析を3つ紹介

理学療法士やめてよかったと言えるためにやるべきこと2つ

理学療法士辞めてよかったと言えるためにやるべきこと
  • 理学療法士をやめたい「理由」と解決する「条件」を明確にする
  • 自分の「強み」を明確にする

理学療法士をやめたい「理由」と解決する「条件」を明確にする

まずは、理学療法士をやめたい「理由」と解決する「条件」を明確にしましょう。

イチノセ

つらいときほど自分を客観視できなくなっていることが多いので、重要な手順です。

\やめたい理由と解決する条件の例/

やめたい理由解決する条件
理学療法士としての技術研鑽に前向きに取り組めない理学療法士としての技術研鑽から解放されたい
移乗介助が身体的にきつい移乗介助のない職場ではたらきたい
拘束時間が長く、プライベートな時間が少ないプライベートな時間が充実できる職場で働きたい

上記のような感じで、具体的に表出することで、「理学療法士をやめて他の職種を検討すべきか」「理学療法士として別の職場に検討すべきか」が明確になっていきます。

イチノセ

やめたい理由を解決できる条件は、理学療法士として別の職場で働くことでクリアできることも多いはず◎

今の現状を打開する方向性を見極めるためにも、あなた自身とじっくり向き合いましょう。

自分の「強み」を明確にする

つづいて、自分自身の「強み」を明確にしていきましょう。

今の辛い現状を打開して、「一歩踏み出してよかった」と思えるためには、自分自身の強みを見極めることが重要です。

USJを立て直したことで有名な森岡毅も、「キャリアを切り開く方法」として「自分の強みを見つけて磨くこと」の重要性を説いています。

理学療法士

自分の強みってどうやって明確にしたらいいの?

イチノセ

2つの方法を紹介します。

①自分の好きなことを100個「動詞」で書き出す

森岡毅が紹介する「自分の強みを見つける方法」として、「自分の好きなことを”動詞”で100個書き出す」方法を提唱しています。

イチノセ

ポイントは、動詞で書き出すことだよ!

「サッカー」「テレビ」などの名詞ではなく、「サッカーで作戦を考える」「テレビを見て感想を言う」といったように、動詞で書き出していきます。

100個書き出したら、「thinkning(思考)、communication(コミュニケーション)、leadership(リーダーシップ)、それ以外」に分けます。thinkiing・communication・leadership・それぞれに、得意な行動や職種があり、自分の強みが見えてきます。

理学療法士

やってみたい!

詳しくは、森岡毅氏の著書「苦しかった時の話をしようか」に書かれています。

やってみたい方は、ぜひ読んでみてくださいね。

②的確診断をやってみる

理学療法士

まずは、簡単にやってみたいな

イチノセ

ミイダスの無料診断がおすすめだよ!

ミイダスの無料診断は、無料なのに内容が充実している点がおすすめの理由です。

自分の強みは自分自身では把握しづらいですよね。

ミイダスの無料診断は、独自のノウハウを活かして開発した、本格診断サービスです。

診断に答えることで、自分の強みが分かり、転職を成功させるのに役立ちます。

転職後に後悔したり、転職に失敗したくない人は、まずは自分の強みをしっかり明確にしましょう。

理学療法士やめてよかったと言えるための注意点

理学療法士をやめてよかったと言えるための注意点は「闇雲にやめない」ことです。

「何が辛くてやめたいのか」「自分の強みは何か」ということに向き合うことが、キャリアチェンジ成功の近道です。

イチノセ

やめたいというピンチは、正しく向き合うことで成長のチャンスに変えることができます◎

あなた自身の強みを活かせる場所を見つけることで、次のステップに前向きに飛び込むことが出来るでしょう。

体調に異変がある場合は別

ただし、「仕事が辛くて夜も眠れない」「勝手に涙が出てくる」「食欲が落ちている」など、体調に異変が出ている場合は、自分の心を守ることを最優先にしてくださいね。

イチノセ

心療内科を受診し、休職するという方法も可能です。

一度休むことで冷静になれることもあります。決して無理をし続けないでくださいね。

理学療法士やめてよかったと言いたい人におすすめの自分の強み診断

キャリアチェンジに成功するためには、「自分の強み」を明確にすることが重要です。

自分の強みを知りたいという方におすすめなのが、ミイダスの自己分析診断。

ミイダスの自己分析診断がおすすめの理由
  • 完全無料で利用可能◎
  • a3用紙1枚分に、強みや傾向などを細かく分析

同じような「強み診断」はたくさんあるのですが、ミイダスの無料診断は「無料なのに本格的」なのがポイント。

イチノセ

独自ノウハウをもとに開発されています◎

数問で強みを分析!というようなものではなく、全202問の質問に答えることで分析してくれるんです。

イチノセ

これが無料なのもすごい◎

自分の強みを正しく理解して、キャリアチェンジに成功したい人は、ぜひミイダスの無料診断で自己分析してみてくださいね。

理学療法士やめてよかった?気になる人からよくある質問

理学療法士をやめるべきか、理学療法士として転職すべきか悩んでいる

自分のキャリアプランや将来を考えると、本当に悩みますよね…

共同筆者のマキノは、実際に病院で働く理学療法士を辞めて、在宅での仕事を行っています。

下の記事に、筆者の経験談をまとめているので、よろしければご覧ください。

>>理学療法士をやめた筆者の経験談と、やめたからこそ言えること

理学療法士の仕事がつらい

日々仕事に真剣に向き合っているからこそ、仕事のつらさを実感する場面も多いと思います。

つらい気持ちが強すぎて、理学療法士の仕事の良さや、これからどうしたらいいのか分からなくなっている人もいるかもしれません。

下の記事では、やめたいときこそもう一度見てほしい「理学療法士の良さ」や、どうしたらいいのか分からない人に、「将来を考えるヒント」についてまとめています。

>>理学療法士がつらいときに読んでほしい!今あなたに伝えたいこと

まとめ:理学療法士やめてよかったと言えるために正しい自己分析を!

ここまで、理学療法士をやめてよかった6名の経験談をもとに、「理学療法士をやめてよかったと言えるためのポイント」を解説してきました。

まとめ
  • 理学療法士をやめたい「理由」と解決する「条件」を明確にする
  • 自分の「強み」を明確にする

今の現状を打開してキャリアチェンジに成功するためには、自分の強みを明確にし、「強み」を活かせる場所を見つけることが最も重要です。

キャリアチェンジに失敗して後悔したくない人は、まずは「自分の強み」を正確に把握することから始めていきましょう!

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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