こんな悩みを解決します
- 理学療法士の妊娠報告はいつのタイミングが良い?
- 妊娠中の仕事はどうしたらいい?注意点はある?
いざ妊娠が分かると、「職場への報告はいつしたらいいの?」「体を使うことが多いけど、仕事はしても大丈夫なの?」と不安になりますよね。
特に理学療法士の場合は、介助量の多い職場もあり、報告のタイミングや仕事の調整に悩む方も多いはず。
本記事では、出産経験ありのマキノと、リハビリ部門の部長であるイチノセ2人の経験も踏まえながら、そんな悩みにお答えしていきます。
\理学療法士12年目のマキノです/
- 理学療法士×ライター
- 結婚や出産のライフステージで働き方を変えてきた理学療法士ママ。
- 理学療法士のキャリアチェンジや副業に関する情報を発信中。
理学療法士の妊娠報告はいつするべき?
- 主任・課長には6~8週前後の妊娠が分かった時点で報告
- 同僚には安定期に入ったタイミングで報告
ゼクシィBABYの調査によると、約45%が4~7週の間に報告しているとして最多・次いで約30%が8~11週の間に報告しているという結果でした。
理学療法士の妊娠が分かった場合、どのタイミングで報告すればいいのでしょうか?
おすすめは、リハビリ部門の主任・課長と、同僚で分けて考えること。
主任・課長には6~8週前後の妊娠が分かった時点・同僚には一般的に安定期と言われる12週前後がおすすめです。
主任・課長には6~8週前後の妊娠が分かった時点で報告しよう
主任・課長には、6~8週前後の妊娠が分かった時点で報告しましょう。
私は、不妊治療をしていたので、随時状況を報告していました。
妊娠後は、つわりや切迫流産など、いつトラブルがあってもおかしくありません。
主任や課長は、シフトや患者調整・来年度の人員配置など、全体の動きを考慮する必要があります。
早めに報告しておくことで、何かトラブルがあったときも安心ですし、職場からも理解が得られやすいです。
同僚には安定期に入ったタイミングで報告しよう
同僚には、安定期に入ったタイミングで報告することがおすすめです。
おそらく、一緒に働いていれば「妊娠したのかな?」と感づくスタッフも多いはず。
聞かれたら隠す必要はないですし、「まだ安定期に入ってないので、全体には安定期に入ったタイミングで報告しようと思っています」と言えばOKかと思います◎
私の場合、同僚に不妊治療の相談をしていたので、相談に乗ってもらっていた同僚には早めに報告しました。
理学療法士の妊娠報告は早めの方が良い理由
- 妊娠中はいつトラブルが起こるか分からない
- 急な休みがとりやすくなる
- 患者さんの数や負担の調整が必要
妊娠中はいつトラブルが起こるか分からない
妊娠中は、いつトラブルが起こるか分かりません。
元気で無理がきくタイプ…と思っていても、つわりや切迫流産など、早期のトラブルも多いのが現状。
私も体力には自信があったけど、つわりがひどく、入院一歩手前までいきました…
体力や日々の健康と、妊娠とは本当に無関係です。
いつトラブルが起こって仕事に対応できない状況となっても「聞いていなかった」とならないように、早めに報告しておきましょう。
急な休みがとりやすくなる
妊娠初期は、状況によっては「来週もう一度受診して」といったこともあり得ます。
また、つわりがひどく、電車に乗れない・朝家から出られないということも。
早めに報告して置けば、急な連絡やお休みも取りやすくなります。
患者さんの数や負担の調整が必要
妊娠したら、それまでと同じような働き方は厳禁です。
あなた自身は同じように働けるつもりでも、ムリをすると体への負担も大きく、体調を崩す原因にもなります。
お腹の中に赤ちゃんがいることを忘れないでくださいね◎
介助量の多い患者さんの担当を変わってもらったり、通常よりもゆっくりとしたペースで働けるように患者数を減らしてもらったり、様々な調整が必須です。
早めに報告して、身体に無理のない範囲で働けるようにしましょう。
早めに言うことで、万が一のことがあったらどうする?
万が一の為にも早めがいいと思っています。
実は、私自身、死産を経験しています。
早めに報告していたからこそ、その後の休みや体調不良にも臨機応変に対応してもらえました。
報告しておいた方が、いざという時に力になってくれる方が多いはず。
逆に、自分がつらいときにサポートしてくれない職場は、子供が産まれてからも大変だと思います。
理学療法士の妊娠報告をする際の注意点
- 報告方法は職場の定例に合わせて
- タイミングを見計らっているうちに遅くなってしまった…は厳禁
報告方法は職場の定例に合わせて
上司への報告方法は、職場の定例に合わせて対応しましょう。
上司が若い場合や、「報告はLINEやメールでOK」とされている場合は、LINEやメールで報告する形でもOKです。
しかし、妊娠報告は通常のやりとりとは異なる為、「直接報告すべき」と考える上司の方もいます。
どちらが正解かは、職場の雰囲気にもよるので一概には言えません。
どちらがいいか悩んだ場合は、「直接報告」を選択しましょう。
不妊治療をしていた私は、治療過程を随時報告していた為、取り急ぎメールで報告し、翌日に直接報告しましたよ。
タイミングを見計らっているうちに遅くなってしまった…は厳禁
目上の人になると、話しかけるタイミングがつかめないこともありますよね。
「タイミングを見計らっているうちに報告が遅くなってしまった…」ということは絶対に避けなければなりません。
もし、「話しかけるタイミングがつかめない…」という場合は、事前にアポを取って、2人で話せる時間を作ってもらいましょう。
とにかく早めの報告が吉ですよ◎
理学療法士の妊娠中の仕事はどうする?注意したいポイント
- とにかく無理をしない!上司に相談しながら業務配分を
- 介助量の患者さんはサポートや交換をお願いしよう
- 感染症に注意しよう
- 産休に入るタイミングや育休明けの働き方についても事前に相談しておこう
とにかく無理をしない!上司に相談しながら業務配分を
妊娠中はとにかく無理をしないで働きましょう。
お腹の赤ちゃんと自分の身体を最優先に考えて◎
はっきり言うと、仕事の代わりは利きますが、赤ちゃんに栄養を与えて守ってあげられるのはあなたしかいません。
そして、あなた自身を守れるのもあなただけ。
「周りに申し訳ない…」と気を使ってしまう人ほど無理をしがちです。
フォローしてもらった分は、復帰してから恩返しすることも可能。
妊娠中はとにかく体最優先で、業務配分をしていきましょう。
介助量の患者さんはサポートや交換をお願いしよう
特に、介助量の多い患者さんの移乗や介助は、サポートをお願いしたり、担当を変えてもらうなどして対応しましょう。
「これくらいは大丈夫かな…でもつらいかも…」と少しでも思ったら、替えてもらうのが吉。
体に問題が起こってからでは遅いので、ムリがかからないように調整しながら働きましょう。
感染症に注意しよう
妊娠中は通常よりも免疫が落ちており、感染症をもらいやすい状況です。
患者さん介入前後の手洗いの徹底や、対応患者さんの感染症の有無をチェックして、自分が感染しないように気を付けて働いてくださいね。
特に急性期の病院は様々な感染症の方がいるので注意が必要です。
産休に入るタイミングや育休明けの働き方についても事前に相談しておこう
産休に入るタイミングや、育休明けの働き方についても、事前に相談しておきましょう。
特に、通常の産休前に残っている有休を消化して早めに休みに入りたいと考えている場合、上司にも早めに相談しておく必要があります。
直前に言うのはマナー違反。早めに相談しておきましょう。
また、復帰のタイミングや、復帰後の働き方(常勤・時短勤務・パート等)についても、相談しておくと安心です。
勿論、出産後に考えが変わる場合もあるので、「今はこう思っている」という形で伝えておくと◎
理学療法士が妊娠中に利用できる制度
- 母性健康管理指導事項連絡カード
- 健康診査を受けるための時間の申請
母性健康管理指導事項連絡カード
妊婦検診に置いて、主治医から勤務時間の短縮や通勤時間の変更・作業の軽減などの指示があった場合、「母性健康管理指導事項連絡カード」を使って会社に伝えることで対応を講じてもらうことが可能です。
厚生労働省による男女雇用機会均等法第13条では、以下のように提言されています。
事業主は、その雇用する女性労働者が前条の保健指導又は健康診査に基づく指導事項
厚生労働省による男女雇用機会均等法第13条
を守ることができるようにするため、勤務時間の変更、勤務の軽減等必要な措置を講じなけ
ればならない。
健康診査を受けるための時間の申請
また、妊娠中の妊婦検診を適切に受けることが出来るように、診査を受けるための時間を設けるように義務付けられています。
事業主は、厚生労働省令で定めるところにより、その雇用する女性労働者が母子保健
厚生労働省による男女雇用機会均等法第12条
法 昭和40年法律第141号)の規定による保健指導又は健康診査を受けるために必要な時間
を確保することができるようにしなければならない。
有給か無給かは会社により異なるため、無給の場合は有休を使った方が良い場合もあります。
制度の内容について職場に確認して上手に利用しましょう。
理学療法士が妊娠中に検討しておくべきポイント
理学療法士が妊娠中に検討すべきことは、「産後も今の職場で働けるかどうか?」ということです。
赤ちゃんが産まれると、毎日が新しい経験づくし。
考えることもやることも多く、自分のキャリアについてゆっくり考える余裕もなくなります…
もちろん、実際に赤ちゃんと生活してみないとイメージできないことも多いですが、考える余裕のあるうちに、産後の職場復帰についてイメージしておくことをおすすめします。
- 時短勤務で働けるのか
- 急な休みがとりやすいか
- 勤務時間・通勤時間を踏まえて、保育園を預ける時間とお迎え時間に間に合うか
特に、子供は風邪をひくことも多く、突然休むことや急な早退も多いです。
私自身、子供が1歳の時は、毎月1週間は休んでました…
子供の体調不良に理解のある職場かどうかは超重要。
今の職場で働けるかどうか、しっかりイメージしておきましょう◎
産後は自分のキャリアについて考える余裕がない
妊娠中に検討しておくべき理由は、産後は自分のキャリアについて十分に検討する余裕がなくなるからです。
初めての育児に追われて、自分のことをじっくり考える余裕がなくなります。
産後、余裕がない状態でのキャリア検討は、転職失敗の要因となりやすいです。
子供が産まれてからバタバタと求職活動をするよりも、「よさそうな職場」をリサーチしておくだけで、精神的に余裕がうまれるのでおすすめです。
妊娠中の理学療法士からよくある質問
出産後、理学療法士の仕事と子育てを両立できるのか心配…
出産後の仕事との両立は不安になりますよね。
当ブログでは、子育てと両立する理学療法士ママにリアルな経験談を聞いてみたので、そちらの記事も参考にしてください。
女性理学療法士は何歳まで働ける?
体力がなく、出産後も働けるのか心配…
女性理学療法士の悩みの一つが「体力が続くのか…」ということですよね。
体力に不安がある人の職場選びのポイントについてはこちらの記事で解説しています。
まとめ:理学療法士の妊娠報告は適切なタイミングで無理なく働こう
ここまで、理学療法士の妊娠報告のタイミングや、妊娠中の仕事における注意点についてまとめてきました。
お腹の中の赤ちゃんとあなた自身の身体を一番に考え、ムリをせずに仕事をしてくださいね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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